万年筆を末永く使うこととは
自分だけの万年筆

万年筆は、ボールペンやシャープペンシルなど、他の筆記用具にはない魅力があります。「長持ちするという事」に伴って、使い手の書き癖に馴染んでいくのです。使えば使うほど、自分だけの1本になっていくので、借り物や皆で共有して使うには向きません。持ち主の個性が染みついていくのですね。乗り移るといっても良いでしょう。例えば、音楽家にとっての楽器、野球選手にとってのグローブのように、大切に毎日使ってあげることで、使い手の書き癖を覚え、かけがえのない存在となっていくでしょう。確かに万年筆の場合は、書き方のコツがあり、最初は違和感を覚えるかもしれませんが、書く人やその時の気分によって、字体や太さが変わってきます。つまり性格やペン自体の性質によって、驚くほど違った筆跡になるのです。ボールペンやシャープペンでは味わえない面白さ、楽しさです。その楽しさや書き心地の良さは、まるで万年筆と会話しているかのようです。
万年筆のお手入れ

万年筆のメンテナンスの基本は、まず使い込むことです。意外に思われる方もいると思うのですが、最も重要なことであり、優れた手入れ方法です。ある意味で、革製品に似ているのかもしれませんね。ですので、最初は日々のレポート、ノート、日記などに万年筆を使うことをオススメします。最初に、しばらく使ってあげることで、ウォーミングアップとなります。馴染んできたら、それ以降も大切に使ってあげてください。汚れや手垢なども毎日落としてあげましょう。特にペン先は精巧にできていて、無理な使い方をすると壊れてしまいます。うまく使えないからといって、叩いたり落としたりするのは問題外です。また、万年筆を拭くときは、「乾拭き」が基本です。濡れた布や薬品は絶対に使わないでください。ペン先に関しては特に慎重に。ティッシュなどは、ペン先に挟まってしまう恐れがあるので、柔らかな布で1ヶ月に1度のペースでペン先のメンテナンスをしましょう。

ペン先のお手入れの目安
- インクが切れたとき
- インクの色を変えるとき
- インクの出が悪くなったとき
- 長期間使用していなかったとき
ペン先のお手入れ方法
- ぬるま湯を用意します
- ペン先を浸し、半日から1日放置します(洗剤は不要)
- インクの色がなくなる
- インクの汚れがなくなるまで、水洗いします
- 最後に、乾いたやわらかい布で、軽く水分を取ります
