ペン先の種類と特徴

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ペン先について

ペン先

万年筆の書き味の決め手となるのは、ペン先の形状。ペン先が細長く、薄く、ペン先のハート穴が大きいほどペン先は柔らかく滑らかな書き味、逆にペン先が短く、厚みがあって、ハート穴の小さいペン先ほど書き味も硬くなってきます。そのペン先の「太さ」を表す指標としてアルファベットによる略号が使われています。しかしメーカーによって、その基準は異なるので注意が必要となります。また、線の太さはペン先の形状とともに、インクと書く面の相性やインクの出やすさにも左右され、インクのにじみ易さによって、太くなったり細くなったりします。さらに、専門の特殊な形状を持つ万年筆のペン先もあり、楽譜用、サイン専用など用途に合わせたものが用意されています。

一般的なペン先の太さを表すアルファベット

EF(極細)
F(細字)
M(中字)
B(太字)
BB(極太)

筆記線の太さ

一般的に、以下の種別はペン先に刻印されています。

種別筆記線の太さ(mm)特徴・用途
超極細0.18〜0.24特に細かい数字・文字に。簿記向き
極細0.24〜0.28細かい数字・文字に。簿記向き
0.28〜0.34一般的な細字や通常のノートに最適。学生に
細軟0.28〜0.34細字から、中字まで適応できる。ノートに
中細0.32〜0.38中と細の間で、手紙などに使われる
0.34〜0.44滑りがよく、あらゆる場面で使われる一般向き
中軟0.4〜0.5筆圧によって、中字からやや太いものまで対応
0.44〜0.54原稿・宛名書き向き
極太0.66〜0.86特に太い字を好む人向き。大きな字を書く際に
Music0.9〜1.0縦に太く横に細い線を書くことが可能。
楽譜やカリグラフィなどに

ペン先の材料について

ペン先

万年筆のペン先と言っても、「ペン芯」の部分とベースとなる「先」の部分があり、金色に輝く先の部分を「ニブ」といいます。ニブは、その材質によって耐久性、書き味などが異なります。比較的安価なものですと、ステンレスを使用していますが、見た目を考慮してシルバー(ロジウムメッキ)や金メッキを施したものも多く存在します。やや高級なものになると、合金製や14金以上のものが普及しており、錆や腐食に強く、インクに含まれている硫酸、塩酸、硝酸にも腐食されない、耐久性を持っています。

14金・18金のペン先

高級万年筆に使用されます。万年筆の価格の多くは、このニブの部分で決まるといっていいでしょう。18金の柔軟な性質が、筆記する際に最適な弾力性を引き出します。また、ペンポイントのイリドスミンとの密着性が高いのも18金の特徴です。

ステンレス

金ペンに近い素材で、耐久性と書きやすさを両立しています。素材自体が、低価格なので中級以下の製品に採用されます。

ペンポイントと耐久性について

万年筆

万年筆のペンの芯に当たる部分をペンポイントといいます。銀色に輝く小さな金属はイリドスミンで、イリジウム、オスミウム、ルテニウムを65%、白金その他金属を35%配合した合金です。分子が非常に緻密で、金属で最高の硬さがあり、かつ一番重い金属です。この合金はダイヤモンドに次いで超硬度であり、万年筆の耐磨耗性の高さを物語る部分です。イリドスミンをペン先につけて筆記すると、距離で60km〜70km、字数で500万〜600万文字。毎日1000字書いても、約10年間の使用できるのです!

ペン先の弾力

ペン先

万年筆には、耐久性やデザインとともに、書き味が大切なことは言うまでもありません。その書き味を決定するのはペン先の形状です。形状が違うとペン先の弾力性が変わってくるので、書き味に違いが出てくるのです。ここでは、弾力性を決定付けるポイントをおさらいします。購入時の参考にすると良いでしょう。


材質

18金が最も柔軟であり、その次に14金が柔軟性を持っています。ステンレスは、剛性が強いといえます。

地金の厚み

地金を薄くすることで、やわらかいペン先が実現できます。

わん曲度

見てのとおり、万年筆のペン先はわん曲しています。曲がりが深いほど、弾力は硬く、曲がりが浅いほど軟らかくなります。また、三角絞り、五角絞りなどの角型は、わん曲絞りに比べて、若干硬くなります。

ハート穴

ペン先のニブの部分にハート型の穴が開いています。そのハート穴の大きさや位置によって、弾力がかなり変わってきます。ハート穴の形状が横広で大きいほど、筆記時に筆圧が横に逃げるため、軟らかい書き味、逆に円穴で小さいほど硬くなります。ハート穴の位置に関しては、先端に近いほど硬くなります。

穂先の長さ

穂先が長いほど弾力は軟らかく、短いほど硬くなります。

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